「Sugarless GiRL」(2007) / capsule

レビュー

capsuleは、今やPerfumeのプロデューサーとしても有名な中田ヤスタカが、1997年から始動させているエレクトロユニット。

本作は2007年2月にリリースされた8枚目となる作品。

クラブミュージックの新たな入り口?

Perfumeの存在からcapsuleに行き着いた方が多いと思うが、こちらはサウンド面を強調した作りになっており、歌もの主体ではない。それでも基本的な魅力は変わらず、クラブ系に明るくない方でも非常に聴きやすい作りになっているので、すんなりと入っていけるはず。

特に本作は、capsuleの作品では癖が少なく、聴きやすい部類に入るアルバムだと思う。ヴォコーダーで加工されたこしじまとしこのヴォーカル、力強いビートのクラブ・ミュージックが間髪入れずに飛び出し、自然と気分が高揚させられる、非常にアップテンポでドライブに向いている作品。

本作は、メディアや動画投稿サイトでよく素材となる#2「Starry Sky」#4「Sugarless GiRL」の存在感が強い。特に#2はcapsuleの楽曲の中でも特に人気が高い。個人的には#3「REALiTy」#6「Catch my breath」の冷めた雰囲気がとても気に入っている。対して、貴重な歌ものである#10「Secret Paradise」もお気に入り。

Perfumeをきっかけにcupsuleに興味を持ち、結果的にクラブ・ミュージック自体にハマっている方が増えたと実感している今日この頃。決してマニアックなジャンルではないことを、中田ヤスタカが2つのプロジェクトを通じて知らしめたと言えよう。時系列的には本作以降にPerfumeが”ポリリズム”をヒットさせ一気に駆け上っていき、それに並行してcapsuleも注目されていく。ジャンルを超えて音楽活動をする彼の動向にこれからは目が離せない。

トラックリスト

  1. Welcome to my world
  2. Starry Sky
  3. REALiTy
  4. Sugarless GiRL
  5. Catch my breath
  1. Spider
  2. MUZiC
  3. Melting point
  4. Sound of Silence
  5. Secret Paradise

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